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〔2003年4月号の掲載記事より〕

≪特集4≫
女性が働く社会(1)
女性のキャリアとポジティブ・アクション

東京大学 社会科学研究所 助教授 武石恵美子

● ポジティブ・アクションとは何か?

大きな活躍の可能性を全ての女性が持っている。しかし、日本の企業は男性社会であり、主要なポストは男性が占めているのが現状。女性の管理職の数もまだまだ少ない。

たとえば新入社員として、同じ能力を持つ男女が採用されたとする。日本の企業では、男性社員にはキャリアを作るための経験や教育等が数多く用意されているが、女性社員に対してはそれほど機会が与えられていない。仮に女性に突然一度のチャンスが与えられたとしても、うまく結果を出せなかったら、「一度の失敗=やっぱり女性はダメ」とも言われかねない。物怖じする女性社員も当然出るであろうし、何年か後に両者を比べると、その能力の差は歴然だろう。

このように、日本の企業には、男性に比べて女性がキャリアを形成する風土が根付いていない。そこで、いずれ女性が男性と対等に活躍できるようになる時が来ることを前提に、過渡的措置として、企業が積極的に女性の能力発揮を支援していこうという制度がポジティブ・アクションである。ポジティブ・アクションの進んでいる企業とそうでない企業とでは、30年以上の開きがあるともいわれ、多くの企業が潜在的な能力を眠らせていると言われている。今回は先進的な企業の事例をまじえながら、ポジティブ・アクションの取組方法を紹介する。



(目次)
はじめに
女性のキャリアの現状
なぜ男女間格差が生じるのか
職場における男女雇用機会均等とポジティブ・アクション
ポジティブ・アクションの考え方
ポジティブ・アクションの進め方
ポジティブ・アクションの取組のポイント
ポジティブ・アクションの具体的事例
  製造業A社の事例
  製造業B社の事例
  スーパーC社の事例
ポジティブ・アクションの重要性
おわりに
コラム 働く女性が報われる年金制度となるか?

◎2003年4月号その他の掲載記事
<特集1>「退職金制度改革」における法的留意点(2)
<特集2>出張Q&A(出張特集(2))
<特集3>“組織・職務”規程と運用の実際(3)
◎過去の掲載記事
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