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2008年ダイジェスト

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新・実務トラブル あなたなら…

毎月様々なテーマに対して、あらかじめ選んでいただいた立場から、読者のご意見を述べていただく「新・実務トラブル あなたなら…」。

ここで取り上げるようなトラブルは、とかく曖昧な処置がされがちですが、立場を明確にすることで「どう対応するか」が見えてくるのでは、と考えました。

皆様からの、たくさんのご意見をお待ちしております。

■2002年8月号のテーマ
現場と管理部門でトラブル発生?
経理担当者に現場を体験させたいが…
(質問)
私の会社の経理部門のことで困っています。弊社は職種別の採用なので、現場で実際にどうやって稼いでいるのかを管理部門の者が知る機会がありません。そのせいか、経理部門とのトラブルがこのところ頻発しています。一番忙しい時間に数字の記載ミスを指摘する電話を何度もかけてきたり、とっくに処理がすんでいると思っていた売掛の話を、だいぶあとになってから持ち出されて、もめたりしています。経理部長にも何度も言っているのですが一向によくなりません。そこで、1度現場を体験してもらい、どれだけ大変かを味わってもらうことを提言したいのですが、勝手な言い分でしょうか?

〔ご意見の内訳〕

この質問に対して、次のような意見が寄せられました。



のご意見

双方の部門に相手の部署より自分の部署が重要であるという意識や、稼いでいるという意識があって、認識の違いが原因ではないでしょうか?経理は営業の業務サイクルを知り、営業は経理の位置付け、機能を知る機会として、互いの要望を持ちよってミーティングを行うなどの方法でも問題は解決すると思われます。

(金融 法務部長)

経理としては現場の内容をまったく知らないで処理は出来ないし、知ったからといって指摘や確認を怠るようでは管理部門として仕事をしていないということになります。現場に踏み込みすぎてしまえば、感情的な部分が入ってしまい、経理が本来すべき仕事が出来なくなってしまう可能性があるということから、そこまでする必要はないと思います。

(製造業 経理課員)

それは現場の勝手な言い分で経理としては納得いきません。経理部門の大変さを現場の人にもわかってほしいために異動や体験も必要だという意見もなりたちます。ただ、職種別の採用をしている以上は、管理部門と現場とのきちんとした業務分担とルールの確立をするのが急務です現場体験よりも正確な業務遂行とチェック体制、部門間の横の連携がむしろ必要です。

(運輸業 経理課長)

如何にそれぞれの部門の業務を尊重し、部門間の摩擦を極力無くし、自分の部門の業務を正しく円滑に遂行する事が与えられた使命であることを担当者に指導できないのは、経理部長の仕事に対する認識に誤りがあるからだと考えます。たとえ経理担当者に現場経験をさせても経理部において全社的視野に立った業務を遂行を指導できない部長がいたのでは、担当者が板ばさみになり苦しむだけです。

(卸売業 管理本部長)

現場と経理部のコミュニケーションとお互いを理解しようとする姿勢に問題があるのでは?経理にとっては、現場がまさに顧客であり、顧客を満足させる努力に欠けているのでしょう。経理部長は、現場(顧客)からの声に速やかに反応し、顧客満足のため、状況把握(マーケットリサーチ)と対応策(この場合は部下の指導)を講じるべきだと思います。現場も経理を管理部門という意識から、債権債務管理や業績管理の協力部門という意識に変えることで、煙たい相手から頼りになる相手になるのではないでしょうか。

(商社 経理)

今回のケースは現場のプロ意識のなさが問題。数字の記載ミスは、現場のチェック機能が働いていない証拠。現場の業務フローの見直しが必要。ただし、経理担当者が現場を経験して、業務フローの見直し案を提案させるということも考えられるが、このような状況だと逆効果かもしれない。

(電子部品輸出入業 人事総務マネージャ)


のご意見

会社の全体を知ることは、将来の幹部になるためには絶対必要である。ただし、この設問のように全く職種が違う現場を体験させることは、採用条件にも反し問題があるように思う。現場の組織に入り事務職すべてを体験させ、そこでの評価を将来の幹部候補とするような人事制度を確立する必要があると思う。

(設備業 財務部長)

私は経理専任で中途採用されましたが、初めは現場にでましたし、今でも暇を見つけては現場で何が行われているのか、何が起きているのか、環境はどうか?など目で見ています。現場の大変さだけを主張又は主眼として体験させるのではなく、もっと経理マンの業務レベルを向上させるために行うのならよいと思います。

(製造業 係長)

お客様あっての会社、現場が稼いでこその間接部門。現場の事情もわからず、わかろうとせず、事務処理だけの独り歩きではトラブルも頻発。現場の体験を自部門の業務に活かすことは、経理の専門知識以上に重要ですが、現場体験は一つの手段。あくまでも部門間のトラブルをなくし、業務改善ということが大事です。

(サービス業 経理主任)

現場の販促活動、広報関係のイベント等営業関係の仕事に積極的に経理の人間を参加させ手伝ってもらい、自分の会社の収入となる現場を体験させては。日常業務でも1ヶ月なりの期間を区切って、営業職員とペアを組んで仕事をするのもよい。営業職員も経理の仕事の流れを理解することも大切で、必ずお互いにプラスになる。

(公益法人 経理課長)

「どれだけ大変かを味わう」ことよりも、現場と経理の「ヒト・モノ・カネ」に対する認識の違いをはっきりさせることはとても大事だと思います。お互いのルールを確認して共有できる部分は共有し、利害が一致しない部分についてどのように調整していくかを検討することは、お互いの業務の合理化にもつながります。

(製造業 経理)

他部門の仕事を理解し、個々の能力や知識を高める研修的な意義でもよいことでしょう。ただし、今回の場合、あまりにも一方的に、営業が経理を悪者にしているのが気になります。お互いに歩み寄り、営業部門も経理部門の現場体験をしてみてはいかがでしょうか。

(商社 総務部)

会社の経理は経営の実態を正しく表現するとともに、その健全化および方向付けに関して積極的に建言し、経営に役立つ経理でなくてはならない。そうしたファクトコントロール事実によるうえで現場を体験することは不可欠。現場・現物・現実(三現主義)をよく観察することが大切だ。

(建設業 部長)

★詳しくはスタッフアドバイザー2002年8月号 P.138〜に掲載。

★次回は「逆ギレされる?新人に雑用をさせるには」です。

(あわせて、会社でお困りのトラブル事例も募集しております。ご意見お待ちしております!!)

(編集部より)

直接部門と間接部門の認識の違いから、社内がギクシャクするのはそう珍しいことではありません。経験者の方も多いのか、今回はいつも以上に多くのご意見が寄せられ、YES・NOも拮抗する結果になりました。

営業は「自分達が稼いでいるのに」、経理は「物を売るだけでは会社は成り立たない」といったお互いの立場を主張するだけでは、現場を体験させても何も変わらないでしょう。結局はコミュニケーションの問題という気がします。

最近ちょっとおかしいと思っていることがあります。責められているわけもないのに、違う意見を持つ人に反発する人が多いことです。会話がキャッチボールにならず、日本語が通じていないように感じる場面をよく見かけます。自己主張ができることは大切ですが、相手の立場も考えてみることが必要なのではないでしょうか。会社は営業だけでも経理だけでも成り立たないのですから。



「実務トラブル あなたなら…」は皆様の投稿によって作られる読者参加型のコーナーです。「月刊スタッフアドバイザー」ホームページでは、購読者以外の方からも投稿を受け付けています。お気軽にご意見をお寄せください。(掲載分には薄謝進呈)



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