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2008年ダイジェスト

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新・実務トラブル あなたなら…

毎月様々なテーマに対して、あらかじめ選んでいただいた立場から、読者のご意見を述べていただく「新・実務トラブル あなたなら…」。

ここで取り上げるようなトラブルは、とかく曖昧な処置がされがちですが、立場を明確にすることで「どう対応するか」が見えてくるのでは、と考えました。

皆様からの、たくさんのご意見をお待ちしております。

■2002年10月号のテーマ
どうする、ビール券!お中元は担当者総取り?
(質問)
当社では、お中元でいただいたものは担当部署がそれぞれ管理しています。お菓子などはみんなで分けたりもしますが、ビール券や商品券など、担当者が直接受け取ったものは個人の判断にまかせており、部署のレクリエーションに使ったり、中には個人的に使用しているものもいるようです。社外的な付き合いのない部署から、これは不公平だと苦情がでています。どのように対処したらよいでしょうか?

〔ご意見の内訳〕

この質問に対して、次のような意見が寄せられました。



Aのご意見

一括管理するにしても結局は自己申告に任せることになってしまうのではないでしょうか。中には自宅に送ってくる例もあるようですし、やはり担当者の判断にまかせるしかないように思えます。

(商社 総務部)

お中元の内容にもよるが、分配するしないは担当者の意向にまかせたほうが職場の人間関係をギスギスしたものにしないですむように思う。なんでもかんでも強制的に供出させては、気持ちの上でしこりを残すし、そんな怨念のこもったお中元を分配される側も良い気分にならない。分ける側も分けられる側も心の負担を感じずにすむには、担当者の自発的意志を尊重するに越したことはない。

(サービス業 顧問)

お中元はその費用が交際費とされる典型的なものといえる。贈答の相手先も得意先事業者というよりは特定の役員や従業員という場合が多いのではないか。そういう意味でも慣習として担当者の判断にまかせていたのであれば、あえて一括管理を検討するまでもないだろう。

(建設業 部長)


Bのご意見

配布された部署にかかわらず、各社員は会社の仕事をしているのだから社外からもらった物は平等に分けてほしいというのは当然の要求である。したがって、社外からもらった物は総務部が預かり社内の諸行事のときに活用するのが望ましい。また、社外からもらいものをしたら総務部へ届けるように指導すべきである。

(物流業 経理)

ビール券、酒類、商品券等は、総務に集中させて管理し、自らの贈答に転用、社内行事への活用等一定の内規に則って処理することが望ましい。但し、菓子や生もの・果物等の類いは、当該部門に処理を委ねて差し支えないだろう。中元・歳暮に限らず高額の商品・商品券の受領は当該業者との癒着や不祥事に繋がることもあるので、一般的な禁止・報告義務をルール化して徹底することが望ましい。

(公益法人 常務理事)

当社では、必要以上の個人的なお付き合いは、不正の温床になるので、お中元・お歳暮は、お返している。生ものなどは、部門長の責任で処分させている。そもそも会社には公平という理論はないだろう。それより、透明性のある処理、基準の明示が大事である。個人に、お金に準ずるものを勝手に処分させる習慣は、仕事面でも、なれあいなど悪い影響を及ぼすだろう。

(建設業 統括本部課長代理)

弊社では、お中元・お歳暮はもちろん来客の手土産まで総務課にて一括管理しています。個人の自宅に取引先から届いても総務課に提出します。これにより総務課は各社に礼状を送付しています。会社で使用できる物は使用し、それ以外の物は各部署に分けています。ちなみにビール券・商品券は会社行事に使用し、手土産は各部署順番に分けています。

(製造業 経営企画室)

担当者は担当者の名で取引しているのではなく会社の名で取引していることをお忘れなくと申し上げたい。私の以前の勤務先は完全に総務部預りにし、商品券・ビール券の類は全部社員会等で利用していました。

(IT関連 財務部マネジャー)

地区の人々を招いた盆踊りを企画し、その際にビール券等を利用している。できるだけ中元や歳暮を受け取らない社風を確立するべき。

(鉄工業 顧問)

当社では各部門にまかせていますが苦情はありません。私の所属する部門では日付、名前、内容等をノートに記入して管理し、不正を防止していますが、担当者が直接いただいたものは、担当者の判断に任せています。

(自動車販売 主任)

会社の財産であり、当然には、特定の個人に帰属するものではない。福利厚生の一環として抽選で社員に配るか、あるいは換価処分すべき。また、特定の従業員の自宅に届けられた場合は、役職に対しての贈答である蓋然性が高いから、社会的儀礼を超えることのないことを確認する意味で、一定金額を超える場合は、社内規則により、会社に報告させるべき。

(公認会計士)

私どもの会社では、担当者がお客様からいただいたものはみんなで山分けするのが鉄則になっています。担当者個人にいただいたものでもそれは会社でいただいたものという考えからです。

(会計事務所)

 

★詳しくはスタッフアドバイザー2002年10月号P.136〜に掲載。

★次回は「TシャツはOK?カジュアルデーの服装」です。

(あわせて、会社でお困りのトラブル事例を募集しております。ご意見おまちしております。)

(編集部より)

8割近い方が「B 苦情が出ている以上、一括管理を検討すべき」を選択されました。
ビール券など金券の取扱いに関する設問でしたが、お中元・お歳暮全般について具体的にお答えいただいた回答も多く、質問者のみならず、今後の参考になったのではないでしょうか。

不況のあおりで経費削減がさかんに言われている中、バブル期のような豪華な接待や贈答は稀でしょう。百貨店などのお中元・お歳暮商戦も近年はかなり苦戦を強いられているようです。見方を変えれば本当に必要と判断された贈答だけが行われているということかもしれません。そう考えると、「誰が、どこから、何を」受け取っているのかを会社として把握しておくのは重要なことだと思います。 ただし、苦情を言っている人たちが、何をもって不公平と言うのかの把握も必要です。以前受け取っていたものが受け取れなくなったということが根本にあるのであればそれはそれで問題ではないでしょうか。

なお、今回から回答の選択肢を「A」「B」に変更しました。
「Yes」「No」だと、どちらが正しいかという方向になりやすいというご意見をいただきましたので、より客観的(?)な記号にさせていただいたものです。もちろん、「A」でも「B」でもないというケースもあるでしょうが、どちらかより近い方をお答えください。正解の見えにくい問題を少しでも改善するにはある程度の方向付けが必要と考えます。今後とも「新・実務トラブルあなたなら…」をよろしくお願い致します!



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