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2008年ダイジェスト

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新・実務トラブル あなたなら…

毎月様々なテーマに対して、あらかじめ選んでいただいた立場から、読者のご意見を述べていただく「新・実務トラブル あなたなら…」。

ここで取り上げるようなトラブルは、とかく曖昧な処置がされがちですが、立場を明確にすることで「どう対応するか」が見えてくるのでは、と考えました。

皆様からの、たくさんのご意見をお待ちしております。

■2003年1月号のテーマ
メルアド変更は不便?旧姓のまま仕事をしたい
(質問)
もうすぐ結婚をする女性社員から、会社では旧姓を使わせてほしいという申し出がありました。メールアドレスも名字が入っていますし、対外的にも混乱を招くからという理由ですが、弊社には前例がありません。彼女に許可が出るなら、すでに婚姻により姓が変わった社員も旧姓を使用したいと言い出すかもしれません。あなたの会社ではどうしていますか?

〔ご意見の内訳〕

この質問に対して、次のような意見が寄せられました。



Aのご意見

旧姓使用によって、前の姓で築いてきたキャリア、実績や信頼関係が保たれること、さらに改姓したことを対外的に説明する必要がなく、プライバシーも保護される利点がある。社員の個性を尊重したうえで、旧姓使用の範囲を明確(必要ならば旧姓を併記)にしたうえで、法令等の規定に抵触するおそれがなく、会社の職務遂行上、また、事務処理上で支障がないものについて旧姓使用を認めるべきだし、男女共同参画社会の実現に向けた取組みとしても意義があると思う。

(建設業 部長)

旧姓を使用することを認めてもかまわないと考えていますが、社外からの電話等で、結婚後の姓名しか知らない人からの問い合わせが、本人に伝わらない事がないように、社内には十分知らしめておく必要はあると思います。契約書等の法律行為の際には戸籍上の姓名を使用することは勿論ですが、社内での呼び名が戸籍と一緒でなくてはならないなどと硬直的に考える必要はないのではありませんか。

(卸売業 管理本部長)

結婚という個人的なことで、社内や取引先まで混乱させる必要はない。今回、前例を作っていくことになるが、すでに結婚して、戸籍上の姓を既に名乗っている人には適用しないことだ。適用してしまうと、余計な混乱を生じてしまう。「今回から」でハッキリとしたルールを作ればいい。

(建設業 統括本部課長代理)

前例がないという理由だけなら、今回で前例をつくるべきでしょう。そのこだわりさえなくせば、今までと何ら変更がないのだから、デメリットはないと考えます。既婚女性社員に関しては、変更の手間などが考えられるので、旧姓使用のデメリットとメリットを比較させ、当人に選ばせるのがよいと思います。

(出版 営業部長)

私の会社では本人の判断に任せています。ほとんどの人は結婚とともに新しい姓に変更しますが、中には旧姓の方が通りがよいということでそのまま旧姓で通す人もいます。ある程度長く勤めている人はすでに会社の内外に名が知られているため、とくに社外に対しては旧姓のまま通す方が便利なようです。夫婦別姓が法的に制度化されていないので、結婚したら会社宛て新姓を届出ることはもちろん必要ですが、普段使用する姓は言ってみればその人を識別するための記号のようなものですから、本人や周囲の人々からみて分かり易いのが一番で旧姓をそのまま使用しても良いと思います。

(研究施設賃貸業 総務課長)

弊社では、本人の希望により会社では旧姓を使用する女性社員が数名おります。確かに、対外的・社内的(営業所等)に旧姓のままの方が良いと判断した結果です。もちろんメールアドレスも旧姓のまま使用しています。すでに婚姻により姓が変わった社員から、旧姓を使用するように変更したいという希望はありませんでしたが、いつから又は希望者のみ等会社の都合で基準を決めて良いと思います。夫婦別姓の時代です。柔軟な対応が求められるかと思います。

(製造業 経営企画室)

私も旧姓をそのまま使っています。海外のまったく会った事もない人々とメールのみで仕事することも多いのですが、アドレスの変更などを多数の人々に知らせる必要がなくてホントによかったと思います。また、不必要なお祝いなどを受けることもありませんでした。昔は結婚後仕事を続けることがまれでしたが、女性の家事負担が減った現代では結婚でやめるケースの方がまれです。また、離婚や死別などで姓がもどる場合もあります。会社側も柔軟に、現代の変化に対応するべきだと思います。

(製造業 財務部)


Bのご意見

夫婦別姓が法的に認められていない現在、当社では正式に結婚して姓が変ったら、その旨会社に届けさせ、以降は一切旧姓を認めない規程になっている。いうまでも無く社員がお互いに親しみを込めて旧姓で呼び合うのまで規制するつもりはない。あくまでも正式の場の呼称や文書に限っている。対外的な混乱を心配しているようだが、戸惑いも一時的で特に支障もない。むしろ新しい姓がきっかけになって新たなコミュニケーションが生まれたくらいである。

(サービス会社 顧問)

社内は良いとしても、対外的な又、法的に新姓を使うと二重管理になってしまい、本人や周りの人も混乱してしまうのではないか。本人も、転勤になり新しい職場にいったらどうするのか。そこでは、旧姓など知らない人もいよう。この際、きちんと新姓に統一すべきである。

(情報処理サービス業 参与)

★詳しくはスタッフアドバイザー2003年1月号P.128〜に掲載。

★次回は、「進んでいますか?社内リサイクル」です。

(あわせて、会社でお困りのトラブル事例を募集しております。ご意見おまちしております。)

(編集部より)

さすがに戸籍上の名前でないとダメ、という会社は2割程度でした。事務的に混乱するから、という理由がほとんどですが、中には「結婚したら夫の姓にすべき」という差別とも思える考えも根強くあるようです。夫婦別姓を認めようといういう動きはあるものの、論議がなかなかまとまらない現状では仕方のないことなのかもしれませんが…。

個人的なことですが、私も仕事上は旧姓を使っています。制度があるわけではないのですが、名前を変えることはデメリットの方が大きかったため、半ば強引に認めてもらいました。ただし、会社に提出する届の類(税務・社会保険関係や休暇届など)は戸籍上のものを使っています。使い分けることで自分が混乱(印鑑を押し間違えたり)したこともありますが、むしろ公私の切り替えがしやすいので、こういうやり方でもいいのでは、と思っています。

もちろん、大規模な会社ではきちんと「社内旧姓制度」のようなものがないと難しいでしょう。そうでなくても二つの名前を使い分けることで、事務サイドに負担がかかることもあり得ます。しかし、旧姓で働きたいという希望があるのであれば、前例の有無に関わらず、その社員とよく話しあって一番よい方法を考えるべきではないでしょうか。会社にとってもその方がメリットが多いということもあるのでは?少なくとも、強制的に新姓以外の使用を禁止するような行為は避けるべきだと思います。もはや男性だけが働く時代ではないのですから、ダメならダメで理由くらいは説明するべきでしょう。



「実務トラブル あなたなら…」は皆様の投稿によって作られる読者参加型のコーナーです。「月刊スタッフアドバイザー」ホームページでは、購読者以外の方からも投稿を受け付けています。お気軽にご意見をお寄せください。(掲載分には薄謝進呈)



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