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2008年ダイジェスト

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新・タ務トラブル あなたなら…

毎月様々なテーマに対して、あらかじめ選んでいただいた立場から、読者のご意見を述べていただく「新・実務トラブル あなたなら…」。

ここで取り上げるようなトラブルは、とかく曖昧な処置がされがちですが、立場を明確にすることで「どう対応するか」が見えてくるのでは、と考えました。

皆様からの、たくさんのご意見をお待ちしております。

■2007年2月号のテーマ
よいアイデアありませんか アルバイトのやる気を上げるには?
(質問)
弊社でも最近の社会の傾向と同じくアルバイトと正社員が同じ部で働いています。臨時的な労働力ではあるのですが、やる気のあるものは正社員として登用すると明言しており、いい人材を確保する手段としても考えています。しかし、アルバイトの中からそういうやる気のある人は見られません。首相が「再チャレンジ」構想を打ち出している今、ぜひアルバイトの人にもやる気を出してもらいたいのですが、彼らのモチベーションを上げるよいアイデアはありませんか?

〔ご意見の内訳〕

この質問に対して、次のような意見が寄せられました。



Aのご意見

アルバイト社員に仕事をすること、達成することの喜びを教えることから始めればいいのではないでしょうか。仕事を与える際に、綿密に打ち合わせ、成功した場合は声に出してほめてあげる。うまくいかない場合であっても励ましの言葉をかけて、やる気を継続させる。こうした地味な努力を継続することによって仕事に魅力を覚えるアルバイト社員が増えてくるように思います。

(運輸業 課長代理)

アルバイトに仕事をまかせて、責任を与えることで試行錯誤が生まれ、繰り返しいろいろな経験をしていくなかで初めて仕事の魅力を知るのではないでしょうか。給与や休日、福利厚生などの待遇は二の次でしょう。ただし、若い人に限らずやる気のない人は多く、こうやって口でいうほど物事は簡単に解決しないのも事実です。本当にやる気をださせたいなら、何度も対話を重ね、それぞれが何を考えているのかを理解していくという地味な作業も肝要だと思います。

(不動産業 課長)

アルバイトの人に希望があるのかないのかの把握、そしてどのようにしたら正社員になれるのかの明確な基準の提示と正社員としての待遇の有利性の説明が必要だと思います。勤務態度、能力、人柄を把握できている人を採用できる事は会社にとっては大きなメリットですから、大いにこの制度は生かすべきだと思います。それでも「やる気」が見られないのであれば、会社自体に魅力がないのかもしれません。もし、そうであるとすれば、すぐにでも魅力ある会社作りに着手しないと社員からも見放されてしまうかもしれません。

(製造業 管理本部長

ある一定期間勤務しているアルバイトに対しては、定期社員として雇用形態を変更するかどうかについて、本人の意思を確認し、切り替えていく。また、定期社員としての評価を行い、さらに優秀であれば正社員への切り替えを行うことでモチベーションを上げるとよい。

(製造業 係長

社員もアルバイトもやる気になるメカニズムは基本的には同じ。
1.褒める 2.任せる 3.処遇に差をつける
等で、やる気は必ず変わってきます。しかし、正社員と違い、長く勤める人が少ないので変化したことの実感が得難いことと、もともと責任の無い立場に魅力を感じている人がいることで、「アルバイトには無理」という気持ちになるときもあります。

(製造業 総務部

正社員になれば、こんなに福利厚生が充実しているんだよ、とか こんなふうに給与やその他の待遇がいいんだよと理解させるところからはじめます。その上で、正社員もパートも、年に2回程度は上司との面談の機会を設け、激励または期待の言葉をかければ、人に期待されたら頑張ってみようかなという気持ちになるのでは。スキルアップする猶予を与えるための試験期間を1年とし、その後に正社員になってもらうかどうか決めます。本人も正社員の良い待遇が受けられ、会社もできる人間が確保できてよいと思います。

(鉄鋼卸 人事総務)

正当にほめることと正当に叱ることです。さらに言えばできるだけほめられる点を探してあげることです。ほめるのは朝礼等の機会で「昨日お客さんによろこんでもらった」と他の人の前でほめる。叱るのは人目のない場所でひっそりと、しかしきっちりと叱る。お金や地位でやる気は起きません。正しく扱われていると思わせることがやる気を引き出します。

(サービス業 主任)

A、Bどちらでもあるんですが、希望を持ってAで行きたいと思います。社員になるとこういった特典があるとか、給与の差がこんなにも違うとか、アルバイトと正社員の差を具体的な例で出せば、正社員になればこんなに得なんだ!と感じられてヤル気が出るのでは?と思います。それでも正社員になりたがらないような人を正社員にしても会社にとってなんの利益にもならないと思うので、ヤル気のある人間を採用していけば良いのでは。

(建設業 資材部)

当社でもかなり多くのアルバイトが働いています。部署によって異なるのですが、ある部署では働きがよければ正社員になれるということでモチベーションを上げているところもあります。やはり責任感を持たせることで何らかのやる気を出させる方法が良いと思います。

(小売業 管理部次長)


Bのご意見

そもそも社員になる気がないアルバイトに、やる気を出させるのは難しいでしょうね。ただ、社員にもアルバイトにも「ずっと働きたい」と思わせるような職場環境を整えていく必要があると思います。

(情報通信業 企画部)

アルバイトをして生計を立てている人の大半が『属するのを嫌う』・『拘束時間増えるのを嫌う』人達だと思われます。そのような人達から正社員を選んでも、数年で辞めてしまうのが目に見えています。アルバイトを当てにするのではなく別の人材を探した方が会社の利益になると思われます。

(情報通信業)

やる気のあるものは正社員として登用、ということだが、アルバイトでそれを望むものはいるか?アルバイトが魅力で入社しているのでその意味で無理がある。どうしてもやる気を上げたいなら給与を上げるなどしなくては駄目だろうが、それなら最初から正社員を採用したほうがよいのではないか。

(サービス業)

どのような目標をもってアルバイトをするのかは、人によって格差があるものです。貴社の望むようなやる気のある人材を採用したければ、募集をかける段階で「将来は正社員になることを目指したい人を歓迎する」とハッキリとうたう必要があると思います。貴社の募集・採用のあり方をもう一度練り直してください。最初から正社員になりたいという意思を持っていないアルバイトにいくら正社員になれるからやる気を出せといっても全く通じないと思います。

(商社 総務部)


★詳しくはスタッフアドバイザー2007年2月号P.138〜に掲載。

★次回は、「儀礼的ならもう止めたい… 年賀状を送るのを止めましたか?」です。

(あわせて、会社でお困りのトラブル事例を募集しております。ご意見おまちしております。)

(編集部より)

今回はより多くのご意見をいただきました。就業形態の多様化に注目が集まっていることの表れだと思いますが、一方で、やる気を出させる、モチベーションを上げることに苦悩している企業が多い現実を見たように感じました。一度アルバイトや派遣という働き方を選んでしまうと方向の変更が難しい現代。設問のような企業が増えることは、少子高齢化社会対策としても好ましいことでしょう。


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